[沈黙が落ちる。ふと、乃歌は顔を上げた。] レンタローは。 ここから、早く帰りたいって思う?[あぁ、ここが彼の世界だと疑っているわけじゃない。彼のような甘い人が、死を体験させるような場に皆を誘う筈がないと、乃歌は思っている。ただ、少し前の彼の言葉が今も頭に残っていた。>>1:318文化祭に戻りたい、と、そう話していた彼の気持ちが今はどうなっているのか。気になった。答えがどうあれ、乃歌は首筋を軽く搔いて、微笑む。彼の顔を見ることはしない。いや、出来なかった。]
(193) 2018/08/29(Wed) 01時頃