[ 印刷が終わって、再びくだらない記事を書き換えはじめたころ、ドアがノックされた。>>81
部員ならばノックなどせずに入ってくる。
文化祭の準備中、こんな辺境の部室に用事がある人など限られる。
振り向きも立ち上がるそぶりも見せずにキーボードをたたいているとこちらの返答も待たずにドアが開けられた。
かけられた声に、ああ、と言って、
差し出されたUSBメモリを片手をのばして受け取る。
中身を確認して、頷いた ]
さすがだな。文字数、行数共に依頼通り。
中身も、いつもの通り。最後まで楽しみにしてる。
[ 毒にも薬にもならない、きれいごとだけの物語。
波の一つも立てずに緩やかに終わりへと収束していく。
読んでいる間は楽しんで読んだとしても、
印象に残らなさそうな物語。
それが口にはしない万年青の感想だった ]
(193) 2018/10/12(Fri) 23時半頃