[願うもの、求めるもの、それへ向かう心の赴くまま、様々な所に首を突っ込み。
『禁書』の所有者とされる人物を尋ねた先で出くわしたのは、邪教の儀式。
危うく生贄にされかかるものの、どうにか窓を突き破って飛び出して──]
……思えば、あの時あそこにいたのがホレーショーさんじゃなかったら。
俺、どーなってんだろ。
[いきなり頭の上に降って来るわ、挙句、「なんで真下にひといるしっ!」と理不尽な文句を言うわと、非常に傍若無人な態度を取っていた当時。
意地張りは今も昔も変わらないが、世慣れていない分、当時の方が酷かった。
直後に追手が降って来た事を差し引いても、よくもまあ無事だった、とは、今だから思う事。
その後、求めるものの危険性を示唆されても、『知りたい』という欲求は曲がる事無く、その赴くままに突き進む自分に付き合ってくれたホレーショーには、色々なやらかしを知られているのだが。
そんなやらかしが、主に伝わっているとは、知る由もなかった]
(192) 2013/03/24(Sun) 22時頃