『あの朽ち果てし王冠《ラストブラーヴェ》とやら、
どういうわけか≪世界因子≫の少女《アヲイトリ》にご執心のようです』
[男も使い魔《カント》を献上品とされかけた身ではあるが、
怒る様子はさほど見せず、青年に、事実を伝える。>>169
淡々とした機械音声《アルタームズボイス》に隠して、あれ《オベリスクアタック》をまともに食らわないで良かったと思いながら]
『いえ、こちらこそ感謝します。
おかげで装置に記録された中身《面白いもの》を見ることができました』
[できることなら青年の執念もこの目で見届けたかったが>>171]
『あとは見守るだけのご無礼をお許しいただけますか、光の騎士《愛に狂った者》よ』
[可愛いマーゴを待っている、とはあえて言わず。
ただ、死者と生者の森がある方にちらりと視線を送ってから]
(191) 2013/05/28(Tue) 00時頃