― 廊下>>190 ―
[初めて聞く明之進の快楽の気配まとう声。
耳を甘美な毒でくすぐられるようで、知らず息が上がる。
じょうず、――ほめられて、いる?
性器のにおいにむせかえり、酸素が足りずにぼんやりとする頭に密やかに滑り込む。]
……ぁ、…ふ…っ…?…ん、…
[影に包まれていくのは少しずつ。
ケイイチを絶頂に導こうとするのに集中し、夢中になっていて気付かなかった。じわじわと身をさいなむ熱が体温を押し上げていく。もじ、と足と足を擦り合わせるは無意識か。
水音にまぎれて、明之進の声は微かに。
けれど、意味はうまく理解できないまま――白濁は放たれて。>>184>>180
呆然とするメルヤは、息を整えようとするうち
漸く下肢のおかしさに気づいた。]
…っ、ぇ、…な、んだこれ……っ
[膝の回り、足の付け根、ひたりと絡む影の姿。身じろげば擦れて、びくりと肩を震わせた。*]
(191) 2018/02/24(Sat) 22時頃