[落ち着いた店内をさり気なく見渡し、VIPカードを示すと奥へと案内される。
案内されるままVIPルームの扉をくぐれば先客の姿を見つけ、彼らの会話を邪魔しないように会釈をした。]
いやはや…、申し訳ない。ありがとう。
[>>@49「来ないのかと思った」
すでに先客達とのやりとりを進めていた青年の言葉に苦笑を浮かべるものの、言葉に出た彼の本音には素直に申し訳ない気持ちもあり、小さく笑いながらも謝罪の言葉を口にした。]
ああ、キリエは母の名前だ。
私はレイ・フジワラ、レイでいいよ。
[やわらかい微笑みを浮かべる青年に、案内されるまま席へ着く。
有名な名だからか、はたまた遅れて来た事へのさりげない仕返しか。どちらにしろ東洋人である自分は、間違えられる事もしばしばなので。特に怒るわけでもなく彼が口にした名前をさり気なく訂正し。愛玩動物たちのカタログを受けとると、静かにページをめくり始める。]
(191) 2013/12/16(Mon) 01時半頃