お前は木屋先生を利用して、感情の整理をして、それと向き合うことが怖くって、逃げ続けてただけだろう、芦屋仁子
だったら泣く理由なんかないだろう
利己的に動いて結果が見えなくなっただけだろう
[何度も何度も言い聞かせて、それでも湧き上がる思いばかりで
ダメだと、思う。
これ以上一人になっていたら、本気で崩れてしまうと
だから急いで立ち上がって湯船からお湯を抜いて、しっかりと湯船の掃除をして
借りた服は胸がある子もキツくないようにという配慮だろうか、少しぶかぶかな長めのパーカーだったから、めんどくさくなって下着とパーカーだけで済ませて風呂場を飛び出す。
自分がたてる音に追われるように、逃げようとするかのようにガムシャラに
誰かに会いたいと願いながら、廊下を駆けた]*
(189) 2017/01/30(Mon) 12時半頃