[>>179淫魔になってからというもの、キルロイの性的な技術は目に見えて上達している。
その口内に飲み込まれた自身が再び熱を持つのは容易で、押し込んだ切っ先も喉奥に擦りつけても問題無いだろうと踏んでいた。しかし、時折注意力が散漫になることもある。この辺は改善の余地があるだろう。
冷静に観察を続けてしまうのは、己の悪癖というべきか。
後孔から離れた指で、目尻に溜まる涙を掬い取る。
もう一度、舐めさせるべきか。それとも次へ移るべきか。冷静に考えて――。]
ロイ、後ろ向いて。
僕がその気になれるように、自分でナカいじって見せて。
……「どんな状態」か、ちゃんと口に出して、教えてね。
[その気になる、だけならば既に十分であることはキルロイの目にも明らかだろう。
それでもこれがプレイの一環でもあるかのように命じて、説明書の頁を一枚捲る。
記載されている言語を確認する為ではない。
己自身が、これが実験結果の検証であると、改めて認識する為の行動だった。]
(188) nico 2016/06/20(Mon) 23時頃