おいしい!
食べられるよ、これ。
[黙々と、食べ続ける。空腹の胃が素直な食欲によって満たされていく。
得体の知れない食べ物であることは間違いないから、一緒に食べよう、とは口にできなかったけど。
しのちゃんもおなかすいてるなら無理しないで、食べていいんだよ、と言わんばかりの視線を飛ばす。
今も、しのちゃんは気が張ってるのかな。
あの時みたいに、おつかれさまって言ってあげたい。
けど、なんか今は、彼女がいることによってあたしが救われてるような気がした。
ありがとう、志乃ちゃん。
そう思いながら完食し、手を合わせるだろう。]
……他のみんなに、教えたほうがいいよね。
[志乃が食べるようならそれを待ってその後に、志乃が食べないようならすぐに、そう切り出した。
みんなもおなかをすかせているのは間違いないと思ったから。**]
(188) 2015/07/09(Thu) 01時頃