― 《回想》 朝方/客室3-E ― (>>1:296>>1:314)
[明確な言葉では答えないでいる彼女に苛立ち、私は唇を噛む。それならそれで、私は私の思うとおりに彼女を扱えば良い、ということなのか、とも思う]
[ふっと、私の中に衝動を唆す何かが沸き起こった。
何物なのか疑うこともなく、その命じるままに唇を開く]
ん……と、まあ。貴女が私の従姉でも、この館のメイドでも、どちらでも良いわ。
[にっこり笑って、彼女が差し出していたカップを押し返す]
でも、私。
貴女が用意してくれるなら、搾り立てのミルクで頂きたいわね。
出来るのでしょう?
昨夜の、お風呂場での時みたいに。ねえ、ホリー。
[ホリーのたわわな果実から迸った、バスタオルを湿しても溢れるほどのしずく(>>1:77)。
あの後ひそかに口へ運んだ指先には、どういった香水とも異なる甘美で濃厚な香りが残っていた。
でもそれが紅茶と合うものかどうか、なんてことは関係なかった]
(187) 2012/12/05(Wed) 07時半頃