[>>177しのちゃんと言葉が重なってしまって、少し笑った。
そうだよね、食べていいかどうか、わかんないよね。
そんな警戒心とは裏腹に、空腹感がつらい。]
……じゃあ、食べるね。
[>>178彼女が引いてくれた席に座って、持っていったシチューを置き、
手を合わせてスプーンですくい、いただきます、と口へと持っていく。]
あ、食べるけど。
もし、あたしが幽霊になったら、しのちゃん定期的にさわりに行くからよろしくね。
[そんな遺言みたいな言葉を置いて、シチューを口に含んだ。
――あの世の食べ物を口にすれば、この世に帰れなくなる、だったっけな。なんかそんな話があった。
まるで毒見するような気持ちで咀嚼し、飲み込む。
おいしい。普通においしい。
たぶん、こんな理解不能な空間で落ち着かない状態じゃなかったら、きっともっとおいしいんだろうな。]
(187) 2015/07/09(Thu) 01時頃