221 ヴェルル女学院3~小夜啼恋歌~


【人】 墓守 ヨーランダ

ちょ、ひゃっ……!

[ 押し殺した初心な悲鳴には意に介さずに、小さな水音を携えた舌の愛撫は続く。
白い泡と反射光にまみれた指は、微かに熱を奪いヒヤリとした感覚を伝える。

それ以上に、顔と心臓が熱と鼓動を伝えていた。 ]

女の子……どうし?

[ 普段はあまり感情を表に出さないその顔が、真っ赤になった姿は目の前のルームメイトにはどう映っただろうか。
そんなことに思いを馳せる余裕もないまま、ぐちゃぐちゃの脳内は現状を飲み込むのに精一杯だっただろう。* ]

(187) 2017/07/08(Sat) 17時頃

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