[そうして互いにプロフィールを確認しながら。
聞こえた声に、ぶほ、と思わず噎せた。>>166]
……渋カッコイイオジサマ、とか初めて言われたぞ。
なんか、むずむずするな。
[言われ慣れなさすぎて、照れるのが半分。やっぱ三十代はオジサマになるのかと、妙な感慨半分。
とはいえ、オジサマ相手でも引かずにくだけた感じに話してくれるのは嬉しい。
なんだ、意外と心配しなくても大丈夫そうだ。
なんて気を抜いた次の瞬間、台詞じみたお店のヒントに目を丸くした。]
ああ! 雑誌かなんかで見たことあるぞ、それ!
メイド喫茶、だろ?
ホントにそう言って迎えてくれるのか?
すごいな、台詞だってわかってても
ご主人様って言われるとちょっと気分いいもんだな。
[行ったことはない。だから尚更、興味深々に可愛らしいメイドの営業スマイルを覗きこんだなら。
台詞の延長めいた切り返しと悪戯そうな笑顔に、こちらも吹き出して。]
(186) 2020/03/25(Wed) 01時頃