212 冷たい校舎村(突)


【人】 救星隊 アマルテア

— 回想:文化祭のささら —

[学校という集団生活の環境に放り込まれて、
ようやくわたしは、わたしが自由気侭な日常を好むことを自覚する。

クラス委員。なんだか分からないけど、面倒。
立候補する人はすごいなあ。
文化祭の準備。なんだか分からないけど、時間かかりそう。
責任重大な役は、やだなあ。

そんな、ふわふわした思考を抱いたまま過ごしていた秋の頃。
スクールだのカーストだのも知ったことではないわたしは、
適当に人付き合いをして、人との距離を測らずに動く。
“知り合い”と“友達”と“親友”の境目を、よく知らない。

切っ掛けが無ければたぶん、関わらなかったかもしれない、文化祭の喫茶店。
水野つばさに声をかけられたのが、始まりだった気がする。]

(186) 2017/03/09(Thu) 00時頃

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