―最後の夜―
[>>6:+281ヤニクの嘲笑を受けて不思議そうに首を傾げる少年>>160 その言葉は今まで考えた事も無い事だった]
あー?
当たり前だろ…。オレは駒だ。
誰を守るも殺すもオレが決める事じゃない。
余計な事はしない。
―オレに求められる事は…こいつを殺せ、敵を斃せ、血路を開け… そーゆー事ばっかだ。
[暗殺者であった時も、吸血種になりこの部隊に所属してからも、ヤニクはその高い殺戮技術を使う事を求められる事しか無く。それしか出来ぬ身であり。命令には忠実に、与えられた任務を遂行する事、それしか知らぬ身であった。
続く「――誰かに言われて、守るものじゃない」の言葉に疑問が浮かぶ。それは…オスカーはあの時ヤニクを守ろうとしたのか…と初めて思い至った。戦闘時には敵を排除する事しか考えていない。その場にいる者の行動原理など気にした事もなかった。ただ…目の前に飛び出して来た非戦闘員、敵では無いが戦力でも無い、としか認識していなかった]
(185) nannan 2014/02/10(Mon) 06時半頃