→役所
〔相手は問題なく受け取ってくれたであろう。そしてそれが通信の道具という事は分かった。通じる相手はやはり即分かるという事ではないらしい。やはり成果という成果はあげれなくて少し気分が沈んだ〕
…ソフィアさん…私、何も出来ないです‥
〔小さく呟いたひとり言。いっそこのまま処刑場に連れていかれて処刑されてしまえばいいのに。そのまま用意された処刑場に足が向かう。明日…ここで誰かが死ぬ…。それが辛い。どうせなら死んでしまって何もかもから耳をふさいで目を閉じてしまいたい
どうせ、自分に特別な人はいない。だって自分にだって特別と思う人がいないのだから。そんな人間を作らないよう生きて来た。ならば死んでしまって問題はない。‥優しいここの神官は悲しんでくれるだろうがきっとその内乗り越えてくれる。自分が死んでこの世の終わりになるように泣いてくれる人はいない
だって、自分は何に対してでも一つも”特別なものがない”のだから…
暫くそのままいて食堂に戻ろうか迷ってうろうろしていたら…丘の方からスージーが歩いて行くのを見かけた〕
スージーさん…?
〔その小さな声は届いただろうか?〕*
(185) 2017/08/17(Thu) 08時半頃