……っ、
[>>163不意の静電気に息を詰め、すぐに手を引く。
矢継ぎ早の質問に、しばし沈黙を返し]
……はっ、
何言ってんだ、それ以外の何に見えるんだよ。
[眼を細め、気楽に構えた声音。
逃げろ、と叫ぶ「ヘクター」の声はどこにも響かない]
布袋とは寝ただけだぜ。溜まり過ぎたらいざという時戦えねえし、おかしくなっちまうだろ?
ただの傷の舐め合いだよ。
お前と貞次がそうしたようにな。
[「ヘクター」に知られているとは思っていないであろう、彼のトラウマを刺激した、直後。
びち、と肉が爆ぜる音が響いた。
亀吉へと一気に踏み込むと同時、赤銅色の体毛が急速に人の肌を埋めていく。骨や筋肉が膨張して、背丈がさらに伸びる。下半身の衣服が破れ、人とは異なる性器が露出した。
獣の鉤爪が、彼の肩へと食い込んで、床へと身体を叩きつける]
(184) 2016/06/10(Fri) 20時頃