ええ、そうですけれど。
あなたも、でしょうか。
[>>@18近付く男の姿には、警戒だけて視線は向けない。
そう言葉を返すと、残り一口だったおにぎりを口に放り込むとバックパックの中から水を取り出して流し込む。
見向きもせずに、脳内に浮かんでくる男の手の『デザートイーグル』。それを見つめるのは、まるで元からあったのように存在している、ゲームセンター入り口の傍の両角に存在する歩兵のような二つの駒。
けれど生憎、>>177向いの男の存在は壁に阻まれ見えない。]
……さて……、何か僕らにご用件でも?
その手の中のもので狙わず、話しかける、ということは。
何か、あるのでしょう?
――それとも、何やら‟狙い”かは知りませんが。
[そこで、ようやく椅子から立ち上がり男に向き直ると『探る』ような目つきで前を見据え、近くの筐体へと背を凭れかけた。口角を上げる口許が追いうちのように告げた言葉は、自分が昨日そうだった故のハッタリである。]
(182) 2014/12/11(Thu) 18時頃