──現在:昇降口>>139──
うん、分かった。
じゃ、先に教室行ってるー。
[購買に寄る、という那由多に頷く。>>163
そういえば自分もお昼は持ってないな、と一瞬思ったけれど、後でいいやと思い直す。
購買やコンビニは苦手だ、と秋野は思う。
食べ物を買おうと思っても、ずらりと並ぶ商品たちがあまりに多過ぎて、どれを選んだものか、自分がどれを食べたいのか分からなくなってしまうから。
だから、昼飯の争奪戦を経た後の購買の方が楽なのだ。
残り物から選べばいいので、選択肢はぐっと減る。
そんな自分を見かねてか、那由多や他の友人たちが時折自分の分の食事を確保しておいてくれることもある。
その心遣いは、いつも、とても有り難い。
先生がいたら、という言葉にも笑って頷きを返す。
じゃあね、と那由多に手を振って、彼とは反対方向、自分たちの教室がある方向へ歩き出した**]
(182) 2015/06/18(Thu) 16時頃