── 移動遊園地広場前 ──[流星が霞むのも構いなし。心弾ませる電子音、煌めく電飾に彩られる広場にて、ひときわ目立つひとりの姿に、思わず息を飲む。とにかく理由が知りたい。事情如何によって変化する様々のシミュレーションは、やはり。彼を前にすればうまく運べない。こんな風に詰問する資格なぞ、無い癖に。] ……はい?[様々な思惑に邪念が混じる中、顔を上げた先にある表情に、声に、憤りは困惑に変わる。彼は何を言っているのだろう。先週も、その前も、すべての元凶は此方で、詫びるべきなのはどちらであるかなぞ、明白であるのに。──それだけのためにわざわざ? こんなことを?]
(181) 2019/08/02(Fri) 22時頃