―職員室にて―
[てきぱきと作業をする神楽を見て、>>163,>>166そしてまだ律儀につないでいてくれる小指を見て、くすぐったそうに笑いながら、…も手伝うように辺りを見る。
職員室は昨日までの風景とまったく変わりはないのに、なぜか少しも人が居た気配を見せない。]
やっぱり、おかしいね。
ジェニファー先生の鞄、置いてないよ。
学校にきてないみたい。
他の先生も、だれも。
[一つ一つ机を調べながら、そう言った。そこでふと、疑問が浮かび上がる。
例えばここが…や神楽の望む通り異界だとして、ここで一体、何をすればいいのだろうか。
見たところ、怖いおばけも世界を救う使命もない。
だったらそれなりの人数がまとめて隔離されているここで、自分たちは何をすればいいんだろう。何もせずに、ずっと未来永劫このまま、ここで暮らすのだろうか?
そんなことを考えると、きゅる、と小さな音が鳴る。
一瞬、何の音だろうと首をかしげて、すぐに自分のおなかが鳴った音と気付いて、わあ!と声をあげた。顔が熱い。恥ずかしい。]
(181) 2015/06/21(Sun) 01時頃