[少女が倒れる少し前。ぶつかったらしき人影は、まだ其処にいたのだろうか。裏路地で、全身を鎧に包んだ人物。それがこの《表世界》ではどれほど不審かは何となく分かる。だがそれでも、少女が倒れた今となっては立ち去ることも出来ず] ――……そこの人、すまないが。 彼女が具合を悪くしてしまったようなのだが、どこか休める場所を知らないだろうか? ……私はただの通りすがりで怪しい者ではないのだが。[念のため最後に付け加えるが、どうあがいても存在が怪しい]
(181) 2012/08/05(Sun) 22時頃