[クリスの説明>>175を聞いて、マドカは思わず天を仰いだ。
おーまいごっと。
別にどの神様も信仰してはいないけれど、そう言いたくなる。
マドカはクリスの両肩にがしり、と手を置くと、じっと瞳を見ていった]
――いいですか、クリスさん。
古来より長きにわたって人に使われてきたものには神が宿ると言われていますそれは道具に宿るものいわゆる付喪神もそうですがその土地に宿る神地主神などもあり中には屋敷神なるものもあると言いますさてこのお宿はボロもといとても年期の入ったお宿で故に人ならざるものが宿っていてもおかしくありませんその上今日は元旦神様だってつい浮かれてお風呂に入ってしまうというものですクリスさんはたまたま偶然うっかりその現場を目撃してしまったんですねだからあたしが何を言いたいかというと
[ここまで一息]
忘れましょう
夢です
忘れましょう。
[息のかかるような近さで、マドカはクリスに説いていた。
教え的な何かを]
(180) 2017/01/02(Mon) 23時半頃