――放送室――
……じゃあ、開けるぞ。
[天ケ瀬や三ツ星に一言言ってから、ゆっくりと重い扉を開ける。
誰か居てほしい、と思った。悪戯してごめん、と言って欲しかった。
だが、いくらか緊張しながら開けた先には――]
……もう、逃げた後……か。
[誰も、居なかった。ここも、明かりは点いているのに。
ということは、犯人は、放送を流しっぱなしにして何処かに行ってしまったということだろう。
放送してないのにスピーカーから声が聞こえるなんて、そんなこと、ある筈ないのだから。
でも、一応確かめた方がいい。そして、放送を止めておこう、と、思った、思った、のだが。]
……すまん、これ、どうやって操作するかとか、分かるか?
[生憎、スマホ時代に乗り遅れている、機械音痴なもので。
絡まった配線やら色々スイッチのついた放送の機械を指さして、困ったように二人に訪ねた*]
(180) 2017/03/11(Sat) 00時頃