[>>@138と真顔になるのを見て、そうだよねー。ふつうはそういう反応だよねー。もうそれについては達観しているので、ぼやく程度で止めておく。
そうしていると、なにかを振り払うように頭を振った彼に、どうしたんだろう? と疑問に思うが、質問する前に先にオスカーから質問を受けた]
……逃げる……。
[思い出す。
拉致られて初日。
見たことのない荒野のど真ん中で、唖然呆然とした。放心した彼女と焚き火を挟んで正面。アホ面に涎を垂らして寝ている師匠の隙を見て、こそこそと場を離れて、翌朝捕まった。
それはもう見事な先回りだ。大体夜通し歩き続けて、しかも三百六十度パノラマビューなところだったのに、逃げた先なんてわからないはずなのに、なんで目の前に立っているのか。
「なんつーか、てきとー?」
そんなんで見つかってしまった彼女は、連れ戻されてその日のうちに三体のヴァンパイヤを葬る現場を見せられて、更に翌日にはひのきの棒をもたされて、逃げたお仕置きだとか言われて、グールの目の前に叩き出されて……]
(180) 2014/11/02(Sun) 02時頃