――へ?[数週間後、食堂に知った顔を見つけ、目を丸くした。あの時思い悩んでいた青年が、コックコートに身を包んでいる。]……あー、この前の……そういうこと?[その姿を見て、ようやく合点がいった。あれは進路相談のようなものだったのだろう。パズルのピースが頭の中でハマると、ニィと笑みを深くする。]いいんじゃねぇの?美味いメシ食わせろよ。あ、そうだカツ!カツカレーだとかトンカツだとか、カツの日は死守しといて!俺ぜってー食うから。2枚でも食うから![それ以来、ちゃっかりと強請ったりしておいて、たまに食堂で見かけては声をかけあう仲になった。その彼が、自分を救うために再び対魔忍服に身を包んだことを、キルロイは未だ知らない。*]
(179) 2016/06/05(Sun) 00時頃