[さらなるお使いは、ぼんやりしている僕じゃあちょっと不安だったけれど、ヤカモトさん>>175が覚えていてくれれば大丈夫だろう。
あの食パンは最高だった、って禎光に頷いて、それからようやく自室へ……の前に洗面台を覗き込もう。
寝ぐせは鏡で見ればたいしたことがなくて、
休日なら、――平日でもそうかもしれないけれど、たいていこんな感じだ。歯を磨いて、顔を洗って。簡易美容室が開かれようとするならば、どうぞ、と場所を譲る。
連休初日、春の終わり。
薄手のコートはまだかかっているけれど今日はいらない。
薄水色のニットにチノパン、なんて本当にコンビニに行く程度の軽い恰好に着替えて、常よりはばたばたと音をたてるようにして再び階下へと戻った。
薄い財布とスマホでポケットはいっぱいだ]
お待たせしました
おつかい、二人なら持てるでしょうか
[玄関へ、と足を向けてからはた、と気づく。
普段ならばいいか、とそのままにした寝ぐせも、
さすがにさっきの今、ヤカモトさんの前で直していないのはさすがに、大人として失敗だったかもしれない。
外に出れば風に吹かれて気にならないだろう。
そう、思い込むことにする]
(179) 2019/04/28(Sun) 22時半頃