勿論ですよ、お姫様。[ 冗談めかして恭しく、エスコート。 重ねた手は、恋人のように絡められ、 細い指の感触も、骨の形も、全部覚えてしまおう。 囁きに、彼女は言葉を失ったようだ。 驚かせてしまった、とか、 まだ早かったかな、とか ちょっぴり反省を滲ませかけたとき ぎゅっと手が握られて>>170 また、とくりと胸が高鳴って。 手を繋いでドキドキしながら歩いているだけで、 学生寮に着くまで、あっという間だ。 惜む気持ちで手を離して、見送るつもり。]
(178) 2017/07/12(Wed) 17時頃