221 ヴェルル女学院3~小夜啼恋歌~


【人】 開放的市民 ジェニファー


 勿論ですよ、お姫様。

[ 冗談めかして恭しく、エスコート。
 重ねた手は、恋人のように絡められ、
 細い指の感触も、骨の形も、全部覚えてしまおう。

 囁きに、彼女は言葉を失ったようだ。
 驚かせてしまった、とか、
 まだ早かったかな、とか
 ちょっぴり反省を滲ませかけたとき

 ぎゅっと手が握られて>>170
 また、とくりと胸が高鳴って。

 手を繋いでドキドキしながら歩いているだけで、
 学生寮に着くまで、あっという間だ。
 惜む気持ちで手を離して、見送るつもり。]

(178) 2017/07/12(Wed) 17時頃

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