言葉を交わすのはお嫌いか? それで揺らぐわけでもないでしょう。
御仁を揺らがせる言葉が吐けるほど、こちらは饒舌でもないですから。
[>>168甘やかな弁と言われればそう返し、初撃程度で息を乱さぬ余裕をハワードに伝えたか。
散らされた髪には視線もくれず、けれど外の雨音と重なり己の銀の髪が雨のように散ると思えた。
>>169躊躇いを挟まないハワードの右腕が、その胸を護る盾として男のフランベルジュの刀身を受け止める]
……あの姫様が、身体に傷つくことに泣きますよ?
[舌打ちを交えこぼしながら、己の剣の減速を謀られたことに気づく。
振り下ろされる左の剣が空を裂き己に対する凶刃とならんとしているのに気づきながらも、ハワードの腕に食い込む剣を引かせなかったのは、このまま圧せば見目以上に戦える老獪の戦力を削げるのではないかと思ったから]
(178) 2014/07/17(Thu) 00時頃