―7番部屋へ―
…そうか。それなら、いい。
俺だって、荷物はそんなに多くないから。
だから、あまり期待するなよ。
[そう言い捨てた言葉とは逆に
小さく纏めた荷物には、ハワードの四次元ポケットに負けないぐらい、色んなものが入っているし。
旅行用シャンプーも、中身の確認は怠っていなかったりする。
―――そうして。7という数字だけで機嫌がよくなるなんて
単純なやつだと思いつつ、ロッジへと向かった。
後ろに楼里がついてきていると思うだけで、心はとても穏やかだ。
……こいつは、俺の不安を知らないんだろう。
またいつ、いきなりいなくなってしまうか…と
常に、不安でいっぱいだなんて。
久しぶりに再会して家にきてからというものの、
夜は、楼里が寝ないと安心して寝れないし。
毎朝、ソファで寝こけている楼里の姿をみるだけで
酷く安心する、だなんて。]
(178) 2015/11/21(Sat) 00時頃