あ……。
[差し出されたバスタオル>>176に、思わずおねーさんの腕ごと抱きつく。
恐怖に怯える子どものように。
もしくは、おねーさんを守ろうと男との間に入り込むように。
けれど、次のおねーさんの言葉に、マドカはぱちくりと瞬いた]
こん、よく……?
[こんよく、コンヨク……混浴?
はっと、マドカは思い出す。
浴場が一つしか見当たらなくて、少し不思議に思ったこと。
その上で男の人の浴場はどこかにあるに違いないと、勝手に納得したこと。
でも、つまりそれって――マドカは片手を頬に当てると、思わず呟いていた]
あたしのせいやん……!
[もっとちゃんと確認していれば、脱衣所にあるであろう彼の服に、気づけたかもしれないのに。
混乱に申し訳ない気持ちがプラスされ、けれど彼のほうを振り返ることもできず。
マドカに出来たことといえば、おねーさんの言葉にこくこくと頷いて、脱衣所に向かうことくらいだった]
(178) 2016/12/27(Tue) 12時半頃