それから彼女を、母の様に、姉の様に慕うようになるまで、他者に再び心を許せるようになるまで幾許かの月日が流れ――『ねぇ、この子が産まれたら、私たち、家族になりましょう?立派なパパじゃなくていいの、この子と私を沢山愛して、愛させてくれる、素敵なパパになって?』『愛しい子、貴方は幸せになって――』最後に聞いた実母の声を思い出して、頷いた事を覚えている。彼女と家族になれるなら、何でもいいと思った。あの頃の己は、まだ、ほんの子供だった。彼女は、そんな己を理解していたんだろう、『まぁ、ゆっくりで良いわ』そう、ほんの少しだけ、困った風に笑った。――そうして、別れの時が訪れる。
(177) yahiro 2014/02/10(Mon) 04時半頃
sol・la
ななころび
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