42 とある結社の冬休暇


【人】 詩人 ユリシーズ

― 廊下 ―

[地下室へ続く階段の方へ、歩を進めていく。高い声が廊下の先から聞こえてくる。金色の髪が、みえた。]

 ネル!

[と、嬉しげな声をかける。]

 手伝いは? 終わったのかい? お疲れ様!

[廊下で邪魔になろうと、ネルを抱き締めた。
“さっきの事”で何か言われるだろうか。聞きたいことは、後で話すとも言ってある。]

 さっきの事は―――ごめんね、後で。気になるようなら部屋に。
 あ、クラリッサ? 久しぶりだね!元気にしていたかい!
 今回の旅でも、君以外の人肌の体温を持つ雪に出会うことはなかった。
 その麗しい白い肌、静かではかなげな笑顔―――
 挨拶だけになっちゃうのが惜しいよ。また後でね!

[ネルとの話もそこそこ、といった様子で、後ろから見えた姿に声をかける。]

(176) 2012/01/09(Mon) 14時頃

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