68 熱砂の絆


【人】 掃除夫 ラルフ

[掬い取られた柔色のもの。
 何を問う間もなく、口の中に指匙が差し込まれて、
 舌に乗せられたものの冷たさに、まず驚いた。
 反射的に閉じようとした唇が男の指をきつく咥え込む。]


 ……っ!? ん、 ん…?


[口中の温度でとろりと溶けて流れ込む
 とろりとした液は、とても甘い。
 初めての食感に幾度も瞳瞬いて、物問いたげに見上げた。]

(175) azure_blue 2013/01/21(Mon) 03時頃

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