[ ピアノの美しい音が響き渡った。けれど───… 何も起きることはない。正直、どの音かまでは推理出来ていなかったから仕方ないのだが。眉を下げて出雲の方を見た。
そこに櫻塚と十朱がやって来る。他に誰がいると問われれば花望の名前を告げて、一瞬だけ出雲の方を見るとまた逸らしただろう。
櫻塚の提案への決定権を丸投げすれば…短い溜息を洩らして出雲が答えた。 ]
うん、確かに…そうだよねー。情報貰えるならどっちかというとこっちの方が美味しいもん。俺達ゼロに近い。
[ ふにゃり と笑って出雲の言葉に同意して、櫻塚が何と言うか待ってみただろう。そして、櫻塚から言葉が返ってくればふむと納得して。 ]
皆で協力しないと駄目なんだね。俺は情報貰えるなら有難いし、謎解きとかするようなタチじゃないしなー…。
面倒臭いじゃん?やらなくていいならやりたくないし、寧ろ仕事減るなら助かるよねー。
[ 手をひらひらと振る櫻塚に、にこりと笑って首を傾げて。恐らく、出雲も同じような気持ちだと思うのだけど…。 *]
(175) 2015/01/27(Tue) 10時頃