―午後から夕方/大衆食堂『森の真珠』―
〔カリュクスとオーレリアは夕暮れまでその場にいたのかそれとも部屋に行って休んだのか。部屋ならばぽつぽつこの村について案内の雑談をしたであろう
雨足は強くなる一方でこのまま部屋で一泊になりそうだ
部屋が一緒なのは彼女にとって息苦しいものならば宿のどこかで雑魚寝させて貰えばいいだけだ。
食堂では人狼の噂がちょこちょこ聞こえた。それを耳にする度自分の過去を思い出す。この村で同じことが起こらないとは言えない
そんな事になったら今度こそ自分は死ぬのかもしれない
けれど、それを恐ろしいと感じない自分はきっと自分にまで関心を無くしてしまっているのだろう
夜ごはんの時間。夕刻には食堂に人が集まっている。夕食をとろうと二人で席につくであろう
そしてメニューを見つつ今度はポトフにでもしようか迷った〕*
(174) 2017/08/12(Sat) 22時頃