[ それからそう遠くない日。蒼穹が広がる、空の高い日に わたしはニコせんせのところを訪ねたんだ。 「 わたしね、空の絵がかきたいの。…おしえて?」 あのとき>> 見えた蒼と光景を、絵にしたくて デメテルとシルクは鳥の絵>>121>>168をかいてたけど わたしは、ただただ蒼い 空の絵をかいていた。 薄く伸びた雲の先 まだ見ぬ世界の空の向こうが在りますようにと ブルーの絵の具ばかりをニコせんせにおねだりしたから ちょっと呆れられてしまったりするかもしれません。 蒼い蒼い空が、描いた分だけ広がって 羽ばたく鳥の自由が増えていくようで。 ちょっとの寂しさはありましたが 空の絵を描くわたしは もう、”かなしく”は ありませんでした。*]
(173) 2016/10/07(Fri) 23時頃