[なんだか、少し迫り上がるものがありました。ふるりと肩が震えれば鼻頭がつんっと、痛みます。
視界がぼやけてきてようやっと自覚するのです。
気づけば私は突っ立ったまま、泣いていたことを。
見たいとか軽はずみな発言をした時は知らなかったのです。
私、なんて不躾なこと言ったんでしょうって、少し後悔していました]
ほんとうに全部へーきなら、校舎、こんなんじゃなかったと思う。キラキラして綺麗だったよ。
[ぽつりと呟きながら閉ざされた校舎での思い出を振り返って、呟きます]
理一は、どうしたいの。
[その表情はどんなものだったでしょう]
ねぇ、ちゃんと見て。
“みんな”ここにいる。
だから、ちゃんと顔を見て、声を聞いて。
[でもどうか、あなたと向き合おうとしてくれている人たちの顔を、表情を見て欲しいと、思うのです]*
(172) 2017/03/19(Sun) 00時頃