「────… 転校?」
[ 泳ぎだそうかと軽く伸びをした時、その声>>159は聞こえてきた。蹴り出そうとした足は、静かにプール底へ戻る
その言葉を頭の中で繰り返している間に2人の話は続いて、終わる
ぱちり
周りを見た優くんと視線がかち合う。盗み聞きしていたことがばれてしまっただろうか。誤魔化すようにへにゃりと笑い、何事もなかったようにプールの壁を蹴る。その場から、離れるように ]
( 誰かが、いなくなっちゃう…─── )
[ プールの半ばまで潜って、そのまま浮き上がらずに進む。プールの半ばまで行ったところで顔を上げ、後ろに倒れる
仰向けに浮かべば、昨日と同じように太陽が目が痛いほどに光っていた
補習が終わったら、二学期が始まったら
もっともっと、みんなと遊べる ]
そう…思ってたのに、なぁ…───
[ ぽつり、こぼれる ]**
(172) 2016/08/20(Sat) 10時頃