(きみであればきっと、隠し通さねないだろうと思う。 けれども、かれであれば如何して、 ────隠し通せると思ったのだろう。)[二重合わせのように張り付いた能く似た顔の面影が、糊が乾いたように剥がれてゆく。](……其処に を覚えたとしても、 其れは、かれにとっては迷惑しかないだろう。 臆、迷惑、ってのは今更だっけ、なァ。 )
(171) 2017/06/20(Tue) 16時半頃