―広場・白い石碑前―
[りんご飴の前に、自然と足は白い石碑へと向かう。毎年の事だ、特に示し合わせも必要ない。露天で買った花を石碑に供えて黙祷を捧げ終えると、石碑に背を向けた。]
…死んだじーちゃんがさ。
俺か親父の代になるだろうって言ってたんだよね。
数えが正しければ、今年。
[ぽつり、ぽつりと口にする。何が、とは言わない。互いに島に根付いている血筋だったから、言わなくても通じるものがあったし、口にしてしまえばそれが真実になるような気がして、言えない。]
ソフィ姉は、信じてる…?
[>>143 港で一瞬日が陰ったような気がしたけれど。あのときリンダは空を見上げていたけれど。きっとあれは鳥か何かが空をよぎったからだと思いたかった。幼い頃のように、人狼なんて居るわけないと笑い飛ばして欲しくて、ソフィアに問いかけた。**]
(171) 2013/09/04(Wed) 03時頃