>>163
[それでも変わらぬ物も在る筈だ…その想いは口から溢れる事は無く、上着の上から胸元のロケットを爪先で確認する。もし本当に彼が自分が憧れた「お兄ちゃん」で有るなら]
>>164
[ずんずんと此方に向かってくるナユタをきょとんとした表情で見詰める。二人に対し警戒心ゼロで例え後ろの青年が自分に対し警告を与えようが気付くことは無い。そして頭の頂点を襲う衝撃に頭を抱えた]
…うぐぐ、…あ、思い出した…あの時何か拾って届けたんだ。うーん…、確か腰に手当てられて一晩…何だっけ。
[あの時は仕事が忙しくて忘れてしまっていた。それでも最後に何言われたのかまでは思い出せなかったが口調はもっと優しかったし、あの腰に触れる手は労りのものだったに違いないと判断しやっぱり「お兄ちゃん」なのだと自己完結した頭を上げた]
うん、会えて嬉しい。
[目に滲んだ涙とじくじくとした痛みに乗せた笑みは複雑な表情を作り。今も焼き付くのはあの日ナユタを颯爽と庇う姿…あんな風に自分も誰かを守れたならと彼に憧れたのは今も尚変わらず]
美形……俺、ナッちゃんの顔も好きだよ?
(171) 2013/07/19(Fri) 05時頃