……ぁ、 嫌だ、……やだ、止めて 止めてくれ、
[内側はJのものにねっとりと絡みつき、受け入れる。
未だ浅い位置にあるにも関わらずJが腰を動かし、それが最奥の疼きを齎す。
もっと欲しい、と甘く強請って、Jが己を求めるさまをヤナギに見せるつもりだった。浅ましく己を求めるJを、嘲笑うつもりでいた。
それなのに。
名を呼ばれる度に両目からぼろぼろと雫が零れ落ちた。
赤く光っていた目は、再び黒へ戻る。
あの廃ビルで、オークに散々身体を嬲られたことを思い出す。
それが喜びではなく、恐怖であったことを思い出す。
――――これは、己が本当に願っていたことではない。]
ひぁ、あ、ッ あ、やだ、 いや、ぁ、
[幾らそう鳴いたとて、今のJが止まるはずはないことは分かっている。言葉とは裏腹に、膝は今にも崩れそうなほどにがくがく震え、その所為でJのものをより深く咥え込むことになる。
Jの腰が動く度に増す苦しさに、ただ子供のように涙を零すしか出来ない。]
(170) 2016/06/15(Wed) 01時頃