「 ここは書の街、本の街。 書を読み、語らう知性があるはず。 それなら誰かの心の中に、 自分を棲まわせる事も出来るだろう、と あの時なら言ったかもしれないが…… 今この状況では、どうなのだろうな 」漠然と思い描いただけだった“ IF ”は、『洋墨狩り』を知る直前の考えに過ぎない。今となっては、言葉は虚しく上滑るばかり。他の書霊は狩りを恐れ、張り詰めているだろうか。そうなっては、話せるものも話せはしないだろう。
(169) 2018/10/17(Wed) 23時半頃