(>>161)
醜悪で愚鈍な思い上がった豚に、躾をしようとしているだけよ。
[蔑み切った視線をブルーノへと投げ、それ以降は一切見る様子もない。吐き捨てるように言葉を残す]
尤も。
豚が人の言葉を喋るからといって、人の言葉を豚が解すると思った私があさはかだったようですけれどね。
――――。
[そうして、私はグロリアへと向き直って頭を下げる]
申し訳ありません。グロリアさん。
楽しい晩餐の席でこのような無作法を犯してしまいまして。
無作法重ねで申し訳ありませんが、この場、どうかグロリアさんにお収め願いたく思います。
至らぬ若輩に免じて、どうぞ宜しくお願い致します。
[できる限り丁重に詫びの言葉を残し、私はつかつかと食堂を去っていく。握っていたゲイルの手は離してしまっていただろうけれど――彼女が付いてくるかどうか、他の滞在者がどうするかを確かめる暇もなかった**]
(169) 2012/12/05(Wed) 04時頃