[>>155声で宮藤を当てることができて、目を細めて微笑む。
目が見えなくなってから、視覚情報以外のことによく気がつくようになった。今も、宮藤の声の調子がいつもと違うように感じれば、励ますように自分の入院体験を語る。]
そうだな…沢山見舞いに行ってやれ。
一人の病室は寂しいもんだからな。
俺も、同僚が見舞いに来てくれるのは嬉しかったから。
見舞いに行った分だけ、直接お姉さんの話も聞けるだろう?
[言いながら紙を渡せば、無事帰ってきた原稿にかなり喜んでくれているらしいのに、此方も嬉しくなる。
その正体が何かの原稿だと言われて、少し驚いたように顔をあげて]
ははは、偶然だから気にすることねえって。
原稿?なんか物語でも書いてるのか。
宮藤はすげえなあ…俺は専ら読み専でさ、小説とか良く読んで。久遠って人の本がお気に入りなんだ。
[大学で発行するものでも載せるのか?とか。それが一般的に出てる本だという考えには至らずに。
自分のオススメの作家を宣伝しては、次の本が出るのが楽しみなんだよ、と笑って言う。]
(169) 2014/12/05(Fri) 15時半頃