[狭い場所に押し入れば、当然熱が締め上げられる。>>156
奥歯を浅く噛んで、きつい。と甘く零した。
しかし、狭隘により彼との間に空隙を作らないことが心地良かった。
繋がった熱欲は、濃密な幸福感を左胸に齎す。
勢いづいた律動は激しく、彼に求めるだけが返ると教え込む。
腹筋を内側から押し上げる蹂躙に、恍惚と瞳が輝いた。
己の凶暴な熱に焼かれて、身を揺らす彼が愛しい。
つい、笑んで仕舞う唇は、神職者らしからず、ただの男のそれだった。]
―――ッ、トレ、イル…、
これは全て、お前のものだ。
[そして、お前の全ては自分のもの。
何度でも覚えさせる心算で、触れ合う舌を閃かせる。>>157
足を絡ませ、全身で以って己を擁する彼の背に、腕を回し直す。
相手の背を支えてしまえば、完全に墓石から引き剥がし、熱で包みこんだ。
彼を力強く奪い去るように。]
(168) momoten 2014/02/10(Mon) 02時半頃