(パートナーにならないと、マズいよな……)
[彼女をカエルから離すどころか、二人揃ってカエルの群れに囲まれてしまっていた。
このままいたらどうなるか、この状況で想像出来ない程バカじゃない。
契約しなければ、彼女もカエルに……]
分かった、契約しよう
こんなゲームなんかで君は死なせない
俺は、津辺 時音だ
[言っておいてどうすれば契約完了か分かっていなかったが断りもなく彼女の手を取り握手をするように握った。
意味があるかは分からない、直感で動いたから。
メールに書かれている通りなら、契約出来れば"サイキック"とやらが使えるようになるはず。
それならこの状況を打破出来る。
彼女を目の前で死なせたくない。
契約を決めたのはそんな理由、それだけの理由。
それでもこれが、不思議な感覚が芽生えたこの瞬間が
漸く踏み出した重要な第一歩なのだ、きっと。]
(168) 2018/05/13(Sun) 22時頃