だーからー! さっきから入ってこいって言ってるでしょーが!
[元々おしとやかとはお世辞にも言えない性格、つい地が出てしまった]
女の子がそんな泥だらけでいつまでもいちゃダメ!
[伸ばした手を避けられれば、ちょっと悲しそうに見下ろして、小さく溜息を零す]
あ…えっと、怖がらせちゃってごめんね。
別に怒ってるわけじゃないの。
風邪引いたら大変でしょ? 身体大事にしてよね。
温泉にいる間に一回くらいザックさんに髪洗って貰いたくても、当のザックさんが風邪引いちゃったらお願いできなくなっちゃうでしょ?
ん……ちゃんと肩まで温まってね。
[女の身体は見慣れてるとはいえ、向こうは意識もしてしまうだろうか?
本来なら首根っこ捕まえて、ひんむいてでも風呂にたたき込むつもりだったけれど、流石にそれは憚られた。
そのまま風呂に行くようなら見送ったことだろう。
……相変わらず躊躇するようだったら実力行使に出たかもしれないが]
(168) 2012/06/24(Sun) 03時半頃