[長い苦しみを耐え、心と身体を魔に堕とし、>>156ようやく得たこの時は夢に等しい。
己の中にJが欲を吐き出せば、彼の精神を縛る暗示は解ける。
暗示の解けた彼がどれだけ元の精神を取り戻すのかは己にも分からないが、いずれにせよ、彼が何もかもをかなぐり捨てて己を求めてくることは最早あるまい。
これは、ヤナギに見せつける為の行為だ。
ヤナギを煽りながら、彼が師と煽るJを目の前で堕落させる為の遊びだ。
――――なのに>>157]
……ッ
[Jの発するものを全身で求めていた。
だからこそ、耳はその微かな囁きを拾い上げた。
己の胸を凍りつかせるには、十分すぎる音。
これほど強く願い、押さえつけて奪っても、全ては手に入らないのだと己に知らしめる。
>>161ぐ、とJのものが己の中に飲み込まれる。
それに合わせて、>>159尿道を塞ぐ以外の全ての触手が、動きを止めた。]
(167) 2016/06/15(Wed) 01時頃